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静岡県富士川河口の新砂金産地

  静岡県富士川河口の新砂金産地 野村 2001/11/10 15:50:34 
  (続き) 野村 2001/11/10 15:51:57 
   └金鉱山関係の資料を見ると、富士川の下流付... びんた切れの水晶 2001/11/11 06:33:07 

  静岡県富士川河口の新砂金産地 野村 2001/11/10 15:50:34  ツリーへ

静岡県富士川河口の新砂金産地 返事を書く
野村 2001/11/10 15:50:34
10月21日に確認してきた富士川河口の砂金について報告します。
(肝心の下部の方の報告がまだなので、申し訳ないですが。)

下部からの帰りに、前から気になっていた富士川河口近くの基盤岩らしきものを
調べてきました。以前にも書きましたが、7月にJR東海道線で富士川の鉄橋を渡
ったとき、北側300mくらいの位置に、どう見ても「岩脈」と思えるものが川
を東西に横切る堰のように露出しているのを見つけた。見えていた時間は5秒程
度だったが、あれは確かに天然の岩石でできていたと思った。コンクリート製の
人工の堰などではありえない。そうすると、富士川のような大きな川の最も下流
に露出している基盤岩ということになり、私の仮説では、上流から流れてきた砂
金が岩のクラックに溜まっているに違いない。そう確信した私は、次に調査に来
る機会を狙っていた。一方で情報も集めてみた。地質図では岩脈は確認できなか
った。富士川付近の地質について書いているホームページも見つけたので、作者
の先生に問い合わせのメールを出してみたが、その付近に行ったことは無く分か
らない様であった。その辺りに入山瀬断層があるとの事であったが、南北方向な
のでどうも違うようである。
9月2日に下部に来たときは、下部川と早川町で砂金を掘って遅くなり、長澤夫
妻に富士川駅まで送ってもらった時は既に日が暮れていて川原は真っ暗の状態で、
車のヘッドライトを川の方に向けても、基盤岩らしきものは確認できなかった。
3度目の正直。10月20日に下部で皆さんと楽しく過ごした翌日の日曜日。
早めに甲府の長澤宅を出た私は、身延線を下り、富士駅で乗り換えて富士川駅に
下り立った。ここで2時間弱の余裕がある。前もって地図で調べてあるので方角、
距離、道順は全て解っている。駅前の「手荷物一時預かり」の店に入って愕然と
した。誰も居ない! 店そのものは開いているのに、呼べど叫べど誰も出てこな
い。どこかに出かけているのか?すぐに戻るのか?隣の喫茶店で尋ねても解らな
いと言う返事。この日の私は(この日も?)荷物で一杯。弁慶の千本刀の状態で
ある。「ゴールドホィール」に「ゴールドボウル」、アルミ製のスルースボック
スまで持っている。これらの荷物を全部キャリーで運んで川原まで行くのは可能
だろうか? 非常ーに困難と判断。こうしている間にも刻々と時間が過ぎていく。
2軒隣の酒屋さんを覗いてみた。女将さんが試飲のワイン酒を並べていた。
事情を話すと、快く荷物を預かってくれた。助かったー!

  (続き) 野村 2001/11/10 15:51:57  ツリーへ

Re: 静岡県富士川河口の新砂金産地 返事を書く
野村 2001/11/10 15:51:57
(続き)
パンニング皿、バケツ、ザル、バール、ハケ、ゴム手袋、長靴。タワシが無い!
途中のコンビニで120円で買う。それ走れ! 道は直線ではなく民家の間を入
り組んで進む。何とか鉄橋付近で河原に出た。北の方は見通しが悪い。長靴に履
き替え河原を北へ急ぐ。あった!
前に立ちはだかる岩の壁! 高さは3mも在るだろうか?玄武岩質溶岩のようだ。
沢山の気泡の跡がある。あれ?下の方から礫層が顔を出している!?
上に這い上がってみてようやく理解した。下から突き上げてきた貫入岩脈ではな
く、単に富士山から流れてきた溶岩の層である。それが北に傾斜しているため、
一番南の端で岩脈の壁みたいに川を横断していたのだ。対岸(東岸)を見ると、
断面が現れていてよく構造が判った。
結局岩脈ではなかったが、砂金が採れそうな条件は全く変わらない。多孔質でク
ラック(割れ目)もよく発達している。「盤たたき」をすれば確実に砂金が採れ
るに違いない。ただ・・・。時間がない!
駅まで戻る時間を考えると、残り時間は30分だけ! 非常ーに厳しい。
躊躇わず、岩盤をバールで割り始める。周りには魚釣りに来ている子供がいっぱ
いいたが、気にならない。
 結果。1回目のパンニングで10粒! 最大で1.3mm! 出たー!!
急いで2回目の盤たたきとパンニング。今度は8粒。細かいのは無くて、中ぐら
いの粒が多いので、パンニングがし易い。あっという間に時間が過ぎた。もう
戻らなくては今日中に神戸まで帰れない。後ろ髪を引かれる思いで現場を去る。
(これは言葉のあやです。私はスポーツ刈りなので後ろ髪は引かれません。(笑))
堤防に最短距離で上がると、目標にして来た「第1中学校」よりはまだ北の、公民
館か町立体育館の横であった。今後来る人は目安にして欲しい。
急いで駅まで駆けて帰り、酒屋の女将さんにお礼を言って、何かお酒を買うことに
した。「正雪」という日本酒を進められたが、オレンジ色の変わったワインが目に
付いた。名前も「富士川」! キウィフルーツから造った地ワインだそうである。
キウィは中が緑のとオレンジ色のが在るそうで、ワインも2色在るとか。当然なが
ら砂金の色に近いオレンジのワインを買って帰った。夜中の24:00に神戸の家
に着いたら、雨が降り出してきた。ぎりぎりセーフ!

 結論。静岡県庵原郡富士川町岩淵の富士川では、30分で砂金が18粒。最大
1.3mmを収穫。方法は「盤たたき」。1日やれば200粒くらい楽に行くと
思います。岩盤は広いので、沢山で押し掛けても無くならないでしょう。よって
ここに公開します。

   └金鉱山関係の資料を見ると、富士川の下流付... びんた切れの水晶 2001/11/11 06:33:07  ツリーへ

Re: (続き) 返事を書く
びんた切れの水晶 2001/11/11 06:33:07
 金鉱山関係の資料を見ると、富士川の下流付近まで、小さな鉱山があったとあります。いずれも老脈タイプで、金粒が大きいタイプです。おまけに、富士川は暴れ川です。それで、河口付近でも砂金がとれるのでしょう。

 最近の熔岩の上に砂金があるとは誰も思いませんね。野村さんの活躍をみると、虚心に考えることの重要性を思います。

 それと、富士川は上流のダムとか砂利採取の影響で川底が下がっているそうです。それも、いい影響を与えたかな?


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