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「ねこ」の語源

  「ねこ」の語源 広瀬 2001/12/04 17:00:22 
  三年寝太郎の話が出ちゃ、黙っておれません... 小林 2001/12/05 13:53:35 
  │└初めまして。三年寝太郎は、砂金に関する第... あかね 2001/12/13 14:04:55 
  │ ├寝太郎は、金の加工技術者かも、金貨、鋳物... あかね 2001/12/13 17:22:22 
  │ └困ったなあ、「ワラネコ」は詳しくないんで... 野村 2001/12/14 15:29:02 
  │  ├訂正:引用部分後から2行目すでさま→すぐ... 野村 2001/12/14 15:31:36 
  │  ├うわぁ、早々に詳しく教えていただき有難う... あかね 2001/12/15 19:46:48 
  │  └ごめんなさい。途中でうっかり変な所を押し... あかね 2001/12/15 20:09:22 
  │   ├川錫とは錫石のことですね。 野村 2001/12/18 13:48:39 
  │   │└はい、錫石のことです。 あかね 2001/12/18 16:29:11 
  │   └ひとり言です。ネコダのダは、駄かも。寝粉... あかね 2001/12/18 16:44:48 
  「長者様の蔵」というページですね。 野村 2001/12/06 11:26:35 
   └問い合わせを書いておきました。 野村 2001/12/08 17:19:19 

  「ねこ」の語源 広瀬 2001/12/04 17:00:22  ツリーへ

「ねこ」の語源 返事を書く
広瀬 2001/12/04 17:00:22
「ねこ」の語源は「ねこだ」、「ねこがき」を使用する又は
「猫のように砂金を捕える」からといった文章を読んだことが
あるのですが、最近「砂金」で検索をしていたところ、こんな
文章がありました。(一部抜粋)

>ところで、三年寝太郎の名の「寝」とは、川底に砂金が沈ん
>でいる(「寝ている」)状態をさすと思います。
>なぜなら鉱物採掘用語では、砂金のことを、「寝粉(ねこ)」
>(「根子」とも書く)=川底に寝ている粉、というからです。

なるほど「ねこ流し」は「砂金流し」で「ねこ板」は「砂金
(採りの為の)板」かーと一人納得してしまいました。
(本当かな?)
三年寝太郎の話はともかくとして砂金のことを「ねこ」と呼ぶ
ということは初めて聞いたのですが出典など御存知の方おられ
ましたら教えて頂けますでしょうか?

  三年寝太郎の話が出ちゃ、黙っておれません... 小林 2001/12/05 13:53:35  ツリーへ

Re: 「ねこ」の語源 返事を書く
小林 2001/12/05 13:53:35
三年寝太郎の話が出ちゃ、黙っておれません。三年寝太郎は、山口県が誇る(?)砂金に関する第一人者の話です。わらじを使って、佐渡島の金をわからないようにとって、そのもうけで郷土をうるおしたという、すごい話です。わらじの材料は”わら”。そう、ねこわらの原型かもしれません。(???)などと、くだらない話を考えていました。ちなみに、三年寝太郎の話が伝わる厚狭という場所には大和鉱山という金がとれた鉱山があり、そのそばを厚狭川という川が流れています。最近、砂金を探しに行っても、川がなかったり、とれなかったりと成果が上がりませんが、次のターゲットの準備は万端、ここに決めた!!!

  │└初めまして。三年寝太郎は、砂金に関する第... あかね 2001/12/13 14:04:55  ツリーへ

Re: 三年寝太郎の話が出ちゃ、黙っておれません... 返事を書く
あかね 2001/12/13 14:04:55
初めまして。三年寝太郎は、砂金に関する第一人者なんですか。知りませんでした。では、長者様のお屋敷で私が書きました勝手な推測は、まんざら当たってないわけではないのですね。山口県にも秦氏族や吉士などはいたようですし。ナンカ、嬉しいナァ。
大和鉱山という名からすると、かなり古くからの鉱山のようですね。奈良大仏を鋳造した長登の銅山「奈良登銅山」(砒素と石灰を多く含むので鋳造が容易な銅なんですよね)と同様に、古代から大和朝廷勢力が押さえた鉱山だったのかもしれません。
寝太郎とは、大和鉱山で山金の採掘をしていたり、厚狭川で椀がけもしていた民、或はその長だった人をさす民話なんでしょうか。または彼・彼らは、佐渡へ、その技術指導へ出向いたのかな。でもこれは、佐渡金山の開始時期を忘れたので、何とも云えませんが。
更に、もしも江戸時代の話であるなら、確か佐渡に、各地の鉱山を開発したという有名な鉱山師がいたので、その鉱山師が寝太郎やその配下?の民を、山口県から佐渡へ連れていって採掘指導させたのかも…ということを示す民話なのかもしれません。つまり寝太郎は、堀子ではなく、採掘技術者だったような気がしています。いずれにせよ何か、山口と佐渡との、歴史的な繋がりが窺える話ですね。想像話でごめんなさい。
ところで、ねこわらって、わらじを編むために叩いて柔らかくして揉んだ藁を言うのですか?ねこわらとは、砂金採集で、どんな用途に使う、或はどんな用具を編む?ものに使うものなのですか?初歩的な質問ですみませんが、是非、お教え下さい。いきなり長くてm(__)m

  │ ├寝太郎は、金の加工技術者かも、金貨、鋳物... あかね 2001/12/13 17:22:22  ツリーへ

Re: 初めまして。三年寝太郎は、砂金に関する第... 返事を書く
あかね 2001/12/13 17:22:22
寝太郎は、金の加工技術者かも、金貨、鋳物とか彫りとか…。河内鋳物師、鋳師だったとしても、中世以降、確か山口など全国各地へ移動してるから、佐渡へ行った可能性もあるかも。などど、憶測ばかり云ってていいのかなぁ、と思いつつ書いてしまいました。ごめんなさい。

  │ └困ったなあ、「ワラネコ」は詳しくないんで... 野村 2001/12/14 15:29:02  ツリーへ

Re: 初めまして。三年寝太郎は、砂金に関する第... 返事を書く
野村 2001/12/14 15:29:02
困ったなあ、「ワラネコ」は詳しくないんですが、
北海道の方でも、今は「ワラネコ」は作らないんじゃないですか?
「板ネコ」ですよねえ。どなたかワラネコを作られた方、詳しく書いて
下さい。
私の知ってる情報は、「黄金郷への旅 北の砂金物語」矢野牧夫著
にあることくらいで、以下に引用します。(p.108-109)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
4 姿を変えた”ネコ”
−ワラネコが化ける−
 砂金採取用具のなかに、ネコと呼ぶ道具がある。
 伝統的な「流し掘り」では、川原の砂れきのなかに含まれている砂金を取りだすために、流れの
底にネコを敷いて、その上で砂れきを丹念に洗う。ネコのうえを微妙に調節した水の流れが通過す
るときに、砂やれきは流れに運ばれて流れ去るのだが、砂金の粒は、比重が大きいので、その重さ
のために流れずに残り、ネコの編み目にそのままとどまる。川の流れのエネルギーを、比重の違い
にうまく関連させて、特定の鉱物だけを選別するというしくみである。
 この道具のネコという名称は、身近な愛玩動物としての猫を連想させて、何となく親しみやすい
印象を与えているが、その語源はどんなところにあるのだろう。
 これまでに、幾人かの金掘り達からは、ネコは簡単な道具のわりに、砂金の粒をしっかりととら
えて放すことがないために、猫が獲物をとる時の様子にたとえて、この道具をネコと呼んだと解釈
できる・・・、という説明を聞いたのだが、それはあまりにも勝手なこじつけのような気がする。東北
地方では、ワラで編んだある種の道具を、ネコ、あるいはネコダと呼んでいる。砂金掘りに使うネ
コもワラで編んだ敷物状のものであるから、この語源は、おそらく共通なものに違いない。このよ
うな用具の名称が、現在もどの地域で使われていて、どんな分布をしているかを調べるならば、こ
の用具が生みだされたおよその地方をつきとめることなども可能となるにちがいない。
 砂金掘り用のネコは、水の中では砂れきと擦れ合うために、丈夫であることが要求される。その
ため、ワラの芯の部分で編んだみご縄が材料に使われる。ワラネコは、普通、幅五十センチ、長さ七十
センチほどの大きさで、わが国の古くから伝わる採取用具として長い間、金掘りたちに使われてきた。
北海道では、ネコを製作する際に、材料の入手が困難な場合もあったようで、ヤマブドウの蔓の皮
を用いてこしらえたネコなども見かけることがある。北国の自然のなかで、こんなところにも意外
な苦労があったことを思い知らされる。
 ところで、明治三十三年(一九〇〇年)に、さきに紹介した外国の採取法が北海道にもたらされ
ると、いくつかの採取用具のうえに重大な異変がおこる。新しく入ってきたスライスボックス法は、
合理的な採取技術であったから、それを見た日本人達は、すでさまそれに改良の手を加え、「樋流し」
と名付けて新しい自分達の採取法をつくりあげてしまった。
(以下、略)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
同じく、p.110には「北海道開拓記念館」研究報告第5号に載っている
ワラネコと板ネコの写真(白黒)があります。
ご希望ならばJPG画像でお送りします。

  │  ├訂正:引用部分後から2行目すでさま→すぐ... 野村 2001/12/14 15:31:36  ツリーへ

Re: 困ったなあ、「ワラネコ」は詳しくないんで... 返事を書く
野村 2001/12/14 15:31:36
訂正:引用部分後から2行目 すでさま→すぐさま
すみません

  │  ├うわぁ、早々に詳しく教えていただき有難う... あかね 2001/12/15 19:46:48  ツリーへ

Re: 困ったなあ、「ワラネコ」は詳しくないんで... 返事を書く
あかね 2001/12/15 19:46:48
うわぁ、早々に詳しく教えていただき有難うございました。嬉しいな!
ワラの芯の部分で編んだなら、細かくて丈夫?だろうから、砂金の粒
を捉えられるのも、わかる気がします。どんな編み方なのか、気に
なりますので、お時間のある時にでも、よろしければ是非、送って
いただけませんか。

  │  └ごめんなさい。途中でうっかり変な所を押し... あかね 2001/12/15 20:09:22  ツリーへ

Re: 困ったなあ、「ワラネコ」は詳しくないんで... 返事を書く
あかね 2001/12/15 20:09:22
ごめんなさい。途中でうっかり変な所を押して送信してしまいました。
ワラネコと板ネコの写真、是非、拝見したいので、お送り下されば、
有難いです。お手数かけてすみません。

北海道では山葡萄の蔓の皮を用いてこしらえたネコの話で、奥出雲や
西播磨の宍粟郡・佐用郡などで、川砂鉄を採取する際に用いたと
いわれる、藤などの蔓の皮?でつくったネコの話を思い出しました。
金は鉄や銅なども云うから、砂金と砂鉄の採集技術・道具には
共通性があるのでしょうね。
比重の重い黒い砂粒の川錫も、やはりネコで採取したのかな。
樋流しの名前も、時代は無論、構造も規模も異なるのでしょうけど、
山砂鉄を流して採取する際の樋、樋流しと同じ名前だなと思いました。

ネコダも不思議な名前ですね。猫の額のように狭い長方形の田から
転じて?、寝粉が採れる田となったのかなぁ。そう言えば、カンナ
流しの跡は、横に長くて狭い棚田として利用された、という説も
あります。想像が広がって楽しいです。有難うございました。

  │   ├川錫とは錫石のことですね。 野村 2001/12/18 13:48:39  ツリーへ

Re: ごめんなさい。途中でうっかり変な所を押し... 返事を書く
野村 2001/12/18 13:48:39
川錫とは錫石のことですね。
私も京都府亀岡市の行者山で、パンニングをして採集したことがあります。
行者山の錫石は結構大きい物もあり、砂金仲間のイタさんは2cm位の
でかい物を取っています。
マレーシア辺りだと、同じ錫石でもネズミの糞のような細かいものばかりだそうですが。
木製のユリバチで採集するそうです。

ワラネコの写真を、今しがた送っておきました。細かいところまでは
判りませんが、ご覧下さい。

  │   │└はい、錫石のことです。 あかね 2001/12/18 16:29:11  ツリーへ

Re: 川錫とは錫石のことですね。 返事を書く
あかね 2001/12/18 16:29:11
はい、錫石のことです。
で、褐鉄鉱の話のところで書きました、青銅を造る際の錫については、
もちろん、褐鉄鉱ではなく、錫石のことです。何か、変な書き方をしてしまってました。

亀岡の行者山は、加水錫石の産地として名高いらしいですね。
麓にある大谷鉱山等だけでなく、石切場からも錫石は出るそうです。
ネットで知りました。そうか、やはり山錫だけでなく、川錫も採取
できるのですね。考えてみれば当り前ですか(笑)。それにしても、
バンニングで2pもの、ものが取れるなんて、やっぱり岩盤が石英
とかで、弱いのかしら。
亀岡といえば、私が住んでます高槻市から、山を越えたらすぐです。

マレー半島は代表的な錫の産地だそうですね。やっぱり、木製のユリ
バチによる椀がけなんですか。なるほどなぁ。有難うございます。
マレーの堀夫にとって、錫は神聖な鉱物だそうです。マレーの山錫の
露天掘りは、中国華南だったかな?由来の技術のようで、華僑の方々
が英国資本の元で掘ったらしいです。マレーシアでも、最初は川錫を
採取したのでしょうね。

ワラネコの写真、拝見しました。ありがとうございました。

  │   └ひとり言です。ネコダのダは、駄かも。寝粉... あかね 2001/12/18 16:44:48  ツリーへ

Re: ごめんなさい。途中でうっかり変な所を押し... 返事を書く
あかね 2001/12/18 16:44:48
ひとり言です。ネコダのダは、駄かも。寝粉の駄、雪駄。ネコの履物
なんて、遊んでます。寝粉田より、こっちの方が、合うかも。
寝粉が多いで、寝粉多もあるかな?
太とか多がつくのは海の民で、採取採掘加工の技術者だったから。

雪駄は、竹の皮の草履の底に皮を張った履物ですが、多分、ネコワラを
編む技術と、共通性があるように思います。
砂金採取で川に入るときは、昔々は何を履いていたのでしょうね。

  「長者様の蔵」というページですね。 野村 2001/12/06 11:26:35  ツリーへ

Re: 「ねこ」の語源 返事を書く
野村 2001/12/06 11:26:35
「長者様の蔵」というページですね。
私も見ました。出典が書いていないですねえ。
直接、向こうの掲示板で尋ねてみますか?

   └問い合わせを書いておきました。 野村 2001/12/08 17:19:19  ツリーへ

Re: 「長者様の蔵」というページですね。 返事を書く
野村 2001/12/08 17:19:19
問い合わせを書いておきました。

「長者様の蔵」という掲示板の「あかね」さんに、出典を問い合わせる
書き込みをしておきました。

http://www64.tcup.com/6423/choja.html

でも、あまり頻繁にアクセスされてないようなので、返事に時間がかかるかも知れません。

月曜の試験問題が印刷できたので、今日はもう帰ります。疲れた!


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